「おはようございます」
・・・返事がない。
聞こえなかったのかな?
それとも、わざと?
他の人には笑顔で挨拶しているのに、私にだけ目も合わせてくれない。
「私、何かした?」「嫌われてる?」
そんな思いが頭をぐるぐる回って、仕事中も気になって仕方がない。
もしあなたがこんな状況にいるなら、まず知ってほしいことがあります。
なぜ、無視されるとこんなに傷つくのか?
挨拶を無視されて傷つくのは、あなたが繊細すぎるからではありません。
人間は社会的な生き物です。
「集団から認められているか」を本能的に確認しながら生きています。
だから、挨拶という小さなコミュニケーションが成立しないとき、私たちの心は「自分は受け入れられていないのでは?」と不安になるのです。
つまり、傷つくのは当然の反応です。
問題は、その傷をどう扱うかなんです。
多くの人がやってしまう「3つの落とし穴」
キャリアカウンセリングの現場で、挨拶を無視される悩みを持つ方によく見られるのが、この3つの対応です。
①我慢して挨拶を続ける
「社会人として礼儀は大事だから」と、返ってこなくても挨拶をし続ける。
→ でも、心の中では傷つき続けている。
②無理に明るく振る舞う
「気にしてないフリ」をして、笑顔で接しようとする。
→ 実は自分で自分を追い込んでいる。
③自分を責める
「私が何か悪いことをしたのかも」と考え込んでしまう。
→ 相手の機嫌を自分のせいにしてしまう。

どれも一見「大人の対応」に見えますが、実は自分をすり減らす行動です。
大切なのは「自分をどう守るか」
相手を変えることはできないんです。
でも、自分の心の扱い方は変えられます。
ここからお伝えするのは、相手に勝つ方法でも、関係を修復する方法でもありません。
「もう自分から傷つきに行かない」と決めるための、3つの実践方法です。
職場でできる3つの実践ポイント
① 反応を期待せず、形式として挨拶を続ける
「自分の礼儀として」挨拶をする。
相手からの反応は期待しない。
「返ってこなくて当たり前」と思えば、心の消耗が減ります。
これは相手のためではなく、自分が「礼儀正しい人」でいるための選択です。
相手がどう出ようと、自分の品位は守られます。
【💡ポイント】
挨拶を「相手とのコミュニケーション」ではなく、「自分の習慣」として位置づける。
② 無理に続けず、心の平穏を優先する
どうしてもつらいなら、挨拶をやめてもいい。
「でも、それって非常識では?」と思うかもしれません。
でも、考えてみてください。
無視されてまで挨拶をして、心を病んでしまったら元も子もありません。
大切なのは、自分が納得して選ぶこと。
我慢して笑顔を作るより、「無理をしない」と決めた方が、気持ちはずっと安定します。
【💡ポイント】
会釈だけにする、目が合ったときだけにする、など「自分が楽な形」を見つける。
③ 必要最小限の関わりにとどめる
気になる相手にエネルギーを使いすぎないこと。
業務上のやり取りは丁寧に、それ以上は踏み込まない。
この「線引き」が、自分らしく働くうえでの大切なスキルです。
職場の全員と仲良くする必要はありません。
心地よい距離感は、人によって違っていいのです。
【💡ポイント】
「仕事に支障がなければOK」と割り切る。
私自身の経験から
実は私も、以前同じ経験をしました。
他部署の女性社員に挨拶を無視され続け、でも他の人には笑顔で挨拶している様子を見て、奈落の底に突き落とされたような気持ちになりました。
最初は「社会人として」と挨拶を続けていましたが、ある日トイレで二人きりになったとき、目が合ったのに明らかに無視をされました。
その瞬間、心の中で何かがプツンと切れたんです。
・・・もういいや。やめよう。
私はやるだけのことはした。
これ以上、自分をすり減らす必要はない。
そう思った瞬間、少しだけ心が軽くなりました。
心当たりが全くなかったわけではありません。
以前、その方に質問をされたとき「私では分からないので、○○さんに聞いてもらえますか?」と伝えたことがありました。
もしかしたら、それが気に障ったのかもしれません。
でも、だからといってその話を蒸し返して謝るのも不自然です。
私は誠実に対応した。
それでも相手が距離を取るなら、もう私のできることはない。
そう思ったとき、無視してくる相手よりも、”私が私を「大したことない人」と扱っていた…”
そのことに気づいたとき、「自分を守る」「自分を大切にする」という選択の意味が分かりました。
それでも苦しいときは、ひとりで抱え込まないで
もし、無視や嫌がらせで仕事に支障が出ているなら、上司や信頼できる人に相談していいのです。
「誰かに相談したら悪口になるのでは」と思って、誰にも話せず悩んでいる人は多いです。
でも、相談の仕方次第で、それは悪口ではなく「問題解決のための行動」になります。
【💡相談のポイント】
- 「○○さんが悪い」ではなく、「仕事に支障が出ていて困っている」と伝える
- 具体的な状況を時系列で説明する
- 自分がどう対応してきたかも添える
これなら、事実を共有し、解決の糸口を見つけるための前向きな相談になります。
おわりに
挨拶を無視されて傷つくのは、あなたが優しいから。
その優しさを、我慢や自己犠牲に使うのではなく、「自分を大切にする方向」へ使っていけたらいいですよね。
無視されたことよりも、「それでも自分をどう扱うか」
そこに、あなたの心の強さが宿っています。
職場の人間関係で悩んだとき、いつでも相談してください。
あなたの心とあなたらしい働き方を、一緒に守っていきましょう。
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