なんであの人を見るだけで、こんなにイライラするんだろう
職場でそんな経験、ありませんか?
直接何かされたわけじゃないのに、その人の声や態度を見聞きするだけでモヤモヤしてしまう。
私にも、まさにそんな人がいました。
関係のない話に入ってきては自分の話をしたり、みんな分かっていることを得意げにアドバイスしてきたり。
周りは大人なので、誰も注意せず、私も雰囲気を壊したくなくて我慢していました。
でも内心では、「早く自分の仕事に戻りたい」とイライラが募り、そんなふうに我慢している自分にも腹が立っていました。
結局、何も言えないまま輪の外に出て黙々と仕事をする。
すると今度は、私の機嫌が悪いと思われたのか、優しい人たちが気を使って話しかけてくれる。
申し訳ない気持ちとモヤモヤが重なって、どうしていいか分からなくなっていました。

イライラの正体は「自分の中の影」かもしれない
このイライラが本当に苦しくて、「なんでそんなことで腹が立つのか」自分でも分からないまま、どうにかして楽になりたいと思っていました。
そんなときに出会ったのが、ユング心理学の「シャドウ(影)」という考え方です。
私たちは誰でも、自分の中にある“認めたくない部分”を無意識のうちに見ないようにして生きています。
そして、その部分を他の人が平然と表に出していると、心の奥で強く反応してしまう。
それが、あのイライラの正体だと知りました。
「もしかして、私の中にもあるのかもしれない」そう思って、自分と向き合ってみたんです。
認めたくなかった自分の中の気持ち
すると気づいたのは、認めたくはないけれど、私の中にもこんな気持ちが確かにあったこと。
- 自分の話を聞いてもらいたい
- アドバイスをして認めてもらいたい
- 仕事中でも楽しくおしゃべりしたい
でも私はそれを、
「そんなことをしたら迷惑をかける」
「社会人として失格だ」
と、自分の中で厳しく封じ込めていました。
だからこそ、それを堂々と表に出しているあの人を見て、抑え込んできた自分の気持ちが刺激され、強いイライラとして表れていたのかもしれません。
怖かったけれど、“イライラするあの人”と同じことをしてみた
イライラするあの人の“嫌いな部分”は、実は自分の中にある“嫌いな自分”でもある。
そう気づいた私は、「これも自分の一部なんだ」と受け入れることにしました。
でも、頭で理解するだけでは、またすぐにイライラが戻ってきてしまいます。
だから思い切って、行動してみることにしました。
「イライラされてもいい、嫌われてもいい」と自分に言い聞かせながら、誰かの話に入っていって、自分の経験を話したり、軽くアドバイスをしてみたり。
とても怖かったけれど、実際にやってみると、私が恐れていたようなことは起こらず、むしろ周りが笑顔で反応してくれて、自分も嬉しい気持ちになりました。
そのとき、「ああ、私は勝手に我慢していたんだ」と気づいたんです。
もちろん、誰にでもできるわけではありません。
私も、いつも優しくしてくれる人にだけ試しました。
でもそれで十分。
少しずつ、自分の中の“封印してきた部分”を取り戻す練習になりました。
正しい関係よりも、心地よい関係を
この体験をきっかけに、人間関係が少しずつ穏やかになっていきました。
いつも「ちゃんとしていなければ」「正しくなければ嫌われる」と思っていたけれど、そんなに厳しく自分を律しなくてもいいんだと気づきました。
そもそも、“正しい人間関係”って何だろう?
考えてみると、信頼できて安心できる関係というのは、
- 自分を抑えすぎないこと
- 我慢しすぎないこと
- お互いに心地よくいられること
なんだと思います。
それに気づいてからは、周りとの関わりが少しずつ柔らかくなっていきました。

感情に振り回されず、自分らしく働くために
イライラやモヤモヤといった感情は、時に私たちを苦しめます。
けれどその裏には、「本当の自分に戻りたい」という小さなサインが隠れています。
自分の心に気づき、少しずつ受け入れていくこと。
それが、感情に振り回されずに、自分らしく働くための第一歩です。
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